生理中のよもぎ蒸しは基本NG!2つの理由と施術可能な場合を解説
「よもぎ蒸しって生理中でも受けられる?」
せっかくサロンによもぎ蒸しを予約したのに、運悪く生理と重なってしまいそうになることもありますよね。
「他の予定が詰まっているし、できるなら予定通りの日によもぎ蒸しを受けたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しは基本的に生理中は受けることができません。
その理由は次の2つが挙げられます。
よもぎ蒸しが生理中に受けられない理由2つ
● 生理中は健康を害する危険があるため受けられない
● 衛生上の理由によりそもそもサロン自体が受け付けていない
上記の理由により、生理中によもぎ蒸しを受けるとあなたの健康面に影響が出るほか、衛生上の理由からサロンで断られる場合も多いです。
「生理1日目から受けられます!」というサロンも中にはありますが、あなたの健康を守るためにもよもぎ蒸しを受けることは避けましょう。
ただ、サロンによっては、経血量の少ない生理4日目以降であればよもぎ蒸しを受けられる場合もあります。体調や出血量は個人差があるので、基本的に無理はせず、生理が終わってから受けることがベストです。
ですが、生理中の手足や全身の冷えを改善するために、どうしてもよもぎ蒸しを諦められない方もいるでしょう。
そんなあなたにおすすめなのが、足だけをよもぎの蒸気で蒸す「足蒸し」です。
足蒸しは下着を付けたまま行うので、生理中でも受けることができます。よもぎ蒸しほどではないものの、全身がポカポカと温かくなり、生理中の冷えや生理痛を緩和してくれます。
この記事では、あなたがよもぎ蒸しを生理中に受けられない理由や、代わりに冷えに効果がある足蒸しについて、次の4つのポイントを解説していきます。
▼この記事のポイント
◎よもぎ蒸しが生理中に受けられない理由について解説
◎生理4日目以降ならよもぎ蒸しを受けられる場合を解説
◎よもぎ蒸しの代用として冷えを解消できる「足蒸し」について紹介
この記事を最後までお読みになれば、よもぎ蒸しを生理中に受けるべきではない理由がはっきりと分かるでしょう。
よもぎ蒸しが好きなあなたにとって、この記事が役に立つことを願っています。
よもぎ蒸しは基本的に生理中は受けられない!
冒頭でもお話しした通り、基本的によもぎ蒸しを生理中に受けることはできません。
その理由は下記の2つがあります。
● あなたの健康面に影響を及ぼす
● サロン側で衛生上好ましくない
よもぎ蒸しが生理中に受けられない2つの理由について、詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
あなたの健康面に影響を及ぼす
よもぎ蒸しが生理中に受けられない理由のひとつめは、あなたの健康面に影響がでてしまうからです。
具体的に言うと、次の3つが挙げられます。
● 血行促進により経血が出過ぎて貧血になりやすい
● 生理中は脱水症状を起こしやすい
● 生理中は子宮口から感染症にかかりやすい
生理中によもぎ蒸しを受けると、効果があるどころか、体調不良を起こす可能性があるのです。
ひとつずつ、詳しく説明していきます。
血行促進により経血が出過ぎて貧血になりやすい
生理中によもぎ蒸しを受けると経血過多になり貧血を起こしてしまう可能性があります。
よもぎ蒸しで体温が上がり血の巡りが良くなることで、経血が多量に出てしまいます。
血の巡りがどの程度良くなっているのかを具体的にお伝えすると、よもぎ蒸し中のあなたの体温は施術中に平均2度程度上がっています。
平熱が36度の人はよもぎ蒸しの施術中に38度まで体温が上がっています。2度も体温が上がるので、通常時よりも血の巡りが遥かに良くなることは想像ができるでしょう。
血行が良くなり経血が出過ぎて貧血になると、立ちくらみやふらつき、のぼせなどを引き起こします。
もともと貧血気味の人だけでなく、生理中は通常時に貧血がない人でも貧血を起こしやすくなるので特に注意が必要です。
生理中は脱水症状を起こしやすい
生理期間は、貧血だけでなく脱水症状も引き起こしやすい状態です。
なぜなら血液の90%は水分なので、経血がたくさん出ているとその分水分も失われているからです。生理中にたくさん汗をかくよもぎ蒸しを受けると、通常時よりも脱水症状を招くリスクが高くなってしまいます。
よもぎ蒸しでどのくらいの汗をかくかは、その時の体調や個人差がありますので予測はできません。
そのため、生理中によもぎ蒸しを受けた場合、いつもは快適に受けている人でも脱水症状による体調不良を引き起こすリスクがあるのです。
生理中は子宮口から感染症にかかりやすい
生理中は経血を排出しやすくするために、通常よりも子宮口が柔らかくなっています。体内から経血が出やすいということは、外部からも菌を取り込んでしまいやすい状態だということです。
さらに、生理中は普段ナプキンを1日中つけていることもあり、デリケートゾーンに雑菌が増殖している状態です。
そのような状態でよもぎ蒸しを受けてしまうと、菌を取り込んで感染症にかかってしまったり、デリケートゾーンの皮膚がかぶれてしまう可能性があるのです。
だからこそ、デリケートゾーンが非常に敏感な生理中はよもぎ蒸しを受けない方が良いのです。
サロン側で衛生上好ましくない
よもぎ蒸しを生理中に行うことについて、そもそも衛生上の理由からサロン側で受け入れを断っている場合も多いです。
その理由は、利用者の経血がサロンの器具や道具、部屋などを汚してしまう可能性があるからです。
例えよもぎ蒸し後に清拭して消毒すると言っても、一度経血が付着した場所を他のお客さんに続けて利用してもらうのは衛生上良くありません。
また、経血が付着したものがすぐに落とせる素材なら良いですが、マントやタオルなどに付いてしまった場合は、落とすのに時間がかかってしまいます。
よもぎ蒸しを生理中に受けることは、お客様側・サロン側両方とも負担が大きいため、受け入れを断っている場合が多いのです。
生理中でもよもぎ蒸しを受けられるサロンは気をつけよう!
よもぎ蒸しサロンの中には、
「生理中でも予約を受け付けています」
「よもぎ蒸し中は経血がほとんど出ないので安心です」
などと謳っているところもあります。
生理中によもぎ蒸しを受けたい方にとっては、「受けても良い」と言われると嬉しくなってしまいますが、注意が必要です。
これまでお話ししたように、生理中は健康・衛生上の理由から、あなたが体調を崩さないためにも、よもぎ蒸しを受けるべきではないからです。
生理中は、デリケートゾーンや全身の冷えで身体が辛いことが多く、リフレッシュするためによもぎ蒸しを受けたくなることもありますよね。
ですが、貧血が悪化する可能性や、よもぎ蒸しの効果を十分に受けるためにも、生理が終わってから受けることをおすすめします。
生理4日目以降ならサロンにより受けられる場合もある
先ほど、「基本的には生理中によもぎ蒸しを受けることはできない」とお話ししましたが、例外的に生理中でもよもぎ蒸しを受けられる場合があります。
それは生理4日目以降で経血量が少なく、体調に問題がない場合です。サロンが生理中の施術を受け入れている場合に限り、受けることができます。
ですが、生理4日目以降で経血量が少ない場合と言っても、個人差がありますよね。
この章では、あなたが生理4日目以降によもぎ蒸しを受けられるか判断するための、目安になるチェックシートをご紹介します。また、受けられる場合は、生理中ならではの注意点がありますので、そちらも解説していきます。
生理4日目以降でもよもぎ蒸しを受けられる基準
生理4日目だとしても、「経血量が少ないってどのくらい?」と疑問に感じている人も多いでしょう。
そこで、あなたが生理4日目以降でよもぎ蒸しを行えるかどうか、チェックリストを作成しました。ぜひ活用して、よもぎ蒸しを受けられるかどうかの判断材料にしてください。
▼生理中によもぎ蒸しを受けられる基準のチェックリスト
上記のチェックシートにあるように、生理中によもぎ蒸しが受けられるのは、生理4日目以降で最低でもよもぎ蒸しを受ける40分間はタンポンを変えずにすむ程度の少量の経血量の場合です。
ただ、チェックシートの「受けられる」がすべての人に当てはまるとは限りません。生理中は体調が変化しやすいデリケートな時期なので、少しでも具合が悪い、いつもと体調が違うな、と感じたらよもぎ蒸しを受けるのをやめましょう。
生理中によもぎ蒸しを受ける場合の注意点
先ほどのチェックシートで、「自分は生理4日目以降でよもぎ蒸しを受けられそう」だと感じた人もいるのではないでしょうか。
もしあなたが生理4日目以降でよもぎ蒸しを受ける場合は、次の2つの注意点を守ることが必要です。
● タンポンを装着して受ける
● 万が一経血が漏れた時に清拭できるようフェイスタオルを持参する
よもぎ蒸しを生理中に受ける場合は、万が一の経血の漏れに備えた準備が、必須になります。
生理4日目以降で経血量が少ない場合でも、よもぎ蒸しを生理中に受けるかどうかを判断するには最終的によもぎ蒸しの専門知識を持ったスタッフに相談してから、決めるようにしてくださいね。
生理中はよもぎ蒸しの代わりに足蒸しがおすすめ!
「生理中によもぎ蒸しを受けられないのは分かったけど、代わりにできることはないかな?」
「生理中こそ、身体を温めて生理痛を緩和したい」
そんなあなたにおすすめなのが、足だけをよもぎの蒸気で蒸す「足蒸し」です。
よもぎ蒸しサロンの中には、足だけをよもぎの蒸気で蒸す「足蒸し」というメニューを提供しているところが多くあります。
足蒸しはよもぎ蒸しほどではないものの、体温上昇の効果が期待できます。そのため、生理中の冷えやむくみを、足蒸しによって解消することができます。
「よもぎ蒸しを生理中に受けられないけれど、手足の冷えをなんとかしたい」
…という方におすすめな足蒸しについて、詳しく説明していきましょう。
足蒸しとは
足蒸しとは、足の部分だけによもぎの蒸気を当てる方法です。
下着を付けたまま腰からスカートのようにマントを覆い、足だけによもぎの蒸気を当てます。
よもぎ蒸しの場合は下着を付けずに全裸になって首から下をマントで覆い、穴の開いた椅子に座ってデリケートゾーンに直接よもぎの蒸気を当てますよね。
足蒸しの場合は、下着をつけたまま、上半身もTシャツなどを着用した状態で受けることができます。そのため、生理中でも施術が可能なのです。
足蒸しを生理中の人が受けるのにおすすめな理由3つ
よもぎ蒸しを受けたかった人にとって、「足蒸しって効果あるの?」と不安に感じる人も多いでしょう。
結論をお伝えすると、足蒸しには、よもぎ蒸しのような体温上昇の効果が期待できます。
「足だけ蒸すのに全身が温まるの?」と疑問に感じている人のために、足蒸しで体温が上がる理由を説明しますね。
足蒸しで体温上昇効果が期待できる理由は、次の表の3箇所を温めることができるからです。
足蒸しで体温上昇に効果がある部位と理由 | |
足裏 | ● 足裏には全身に繋がる末梢神経が集まっているため、温めると足元はもちろん、全身の血行が良くなる |
足首 | ● 血管が表皮に近い足首を温めることで、ダイレクトに血管が拡張され血流が良くなる |
ふくらはぎ | ● 第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」を温めることで、血流のポンプが活性化されて全身の血行が良くなる |
このように、足には血管や神経が集まっているため、足を温めることで全身がポカポカと温かくなっていくのです。
生理中の辛い手足の冷えや、お腹のツキツキとした生理痛を、足蒸しで温めることで和らげることができます。
足蒸しを受ける際に準備するもの
足蒸しを受ける際には、次の物を準備しましょう。
● 替えのショーツ
● 生理中の場合は替えのナプキン
● 替えの着替え(上半身も汗をかくため)
● 汗をふくタオル
● 水分・塩分補給用のドリンク(生理中の場合は多めに持参)
● 化粧直しに必要な道具(スキンケア、メイク道具など)
足蒸しは足を中心とした下半身だけを蒸すとは言え、全身に汗をかきます。そのため、よもぎ蒸しを受ける場合と同様の準備が必要になります。
【予約変更は気軽にできる】よもぎ蒸しは生理が終わってから受けよう
ここまでお話してきた通り、よもぎ蒸しは生理が終わってから受けることが、自分にも、サロンにとっても最善策です。
ただ中には、
「明日予約をしているのに今日急に生理が来てしまって、予約を変更するのが申し訳ない」
「人気のサロンだから次はいつ予約が取れるかわからない」
などと、気を遣ったり不安に感じる人もいるでしょう。
生理を理由によもぎ蒸しサロンの予約を変更するのに、不安になることはありません。
女性客が多く通うよもぎ蒸しサロンでは、予約の日が生理と重なってしまうことは珍しいことではありません。そのため「生理と重なる」という正当な理由であれば、急に予定を変更しても快く対応してくれます。
一番良くないのは、生理中であるにも関わらず、無理をして受けることです。
万全の状態でよもぎ蒸しを受けて、効果を十分に得るためにも、サロンスタッフへお気軽に予約変更をお声掛けくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
よもぎ蒸しを生理中に受けられない理由と場合によっては受けられることをお話しました。
最後にこの記事をまとめます。
◎よもぎ蒸しは生理中は基本NG
● 体温が上昇して血行が良くなることで経血が出過ぎてしまい貧血を招くから
● 生理中はデリケートゾーンが敏感なので感染症にかかりやすい
● 衛生面の理由からサロン側で受け付けていない
◎生理4日目以降ならサロンによっては受けられる
● 生理4日目以降で経血が40分間タンポンで漏れがない程度の量であれば受けられる
● ただしサロンで受け入れている場合のみ
◎生理中はよもぎ蒸しの代わりに足蒸しがおすすめ
● 服を脱がず下着も付けたまま受けられる足蒸しなら生理中でも受けられる
● 足にはたくさんの血管が集まっているので足蒸しでも全身がポカポカに温まる
● 足蒸しで生理痛の緩和が期待できる
◎生理と重なっても予約変更は気軽に対応してもらえる
● よもぎ蒸しサロンには女性客が多く通っているため生理での予約変更は珍しくない
● 「迷惑をかけるのでは」と気にする必要はなく、快く対応してもらえる
以上になります。
せっかくよもぎ蒸しを予約したのに生理と重なってしまうのは残念ですが、この記事でよもぎ蒸しが生理中に受けられない理由を理解することができ、予約を変更するか足蒸しを代わりに受けてみるかの判断の手助けになれば幸いです。