よもぎ蒸しとは?メリット・デメリットとおすすめな人を徹底解説
「よもぎ蒸しってどんなもの?」
「よもぎ蒸しは何がおすすめ?」
テレビやSNSで最近話題の「よもぎ蒸し」という言葉を聞いた方も多いかもしれません。
そんなよもぎ蒸しとは一体どのようなものなのか、疑問を抱えていませんか?
よもぎ蒸しとはよもぎの蒸気をデリケートゾーンの粘膜や毛穴から直接吸収させる健康法で、約600年前に韓国で発祥した民間療法です。どのように受けるのかと言うと、次のようなイメージになります。
▼よもぎ蒸しのイメージ
よもぎ蒸しは、このイラストのように穴の空いた椅子の下で蒸したよもぎの蒸気をデリケートゾーンに直接当てます。
デリケートゾーンを直接温めて全身の血行を促すことで冷えや生理痛の緩和、デトックス、ダイエット効果が期待できます。さらに、よもぎの香りによるリラックス効果も抜群です。
女性特有の症状やダイエット効果が期待できるため女性の利用者が多いですが、全身が温まるため腰痛や肩こりにも良いことから男性でも利用できます。
よもぎ蒸しは血行促進やリラックス効果が得られる健康法としてメリットが大きいのですが、もちろんデメリットもあります。それは、火傷に注意しなければならないということです。
直接粘膜や毛穴に当てるよもぎの蒸気は42度〜43度で、5分以上当て続けると低温火傷の危険があるからです。そのため、蒸気を当てる場所を小まめに動かすなど、正しい受け方を事前に把握していくことが重要になります。
よもぎ蒸しのメリット | よもぎ蒸しのデメリット |
◎血行促進
◎女性特有の症状緩和 ◎リラックス効果 など |
◎長時間同じ部位に当てた場合低温火傷の危険 |
そして、よもぎ蒸しはすべての人におすすめだというわけではありません。よもぎ蒸しを安全に受け、最大限のメリットを享受するためには、よもぎ蒸しについての知識を深めて自分に合う健康法なのかを判断することが必要です。
そこでこの記事では、次のポイントについて解説していきます。
この記事のポイント
◎よもぎ蒸しとは
◎よもぎ蒸しの効果
◎よもぎ蒸しのメリット・デメリット
◎よもぎ蒸しの注意点
◎よもぎ蒸しがおすすめな人
この記事を最後までお読みになれば、よもぎ蒸しとは何かを知り、効果やメリット、おすすめな人が分かるでしょう。
よもぎ蒸しについて詳しく知り、受けてみたいとお考えの方は、是非最後までこの記事を読んでみてくださいね。
よもぎ蒸しとはよもぎの蒸気を粘膜に当て体温を上げる健康法のこと
冒頭でもお話した通り、よもぎ蒸しとはよもぎの蒸気をデリケートゾーンの粘膜や毛穴から直接吸収させる健康法です。
もう少し詳しく言うと、よもぎ蒸しは穴の空いた椅子の下でよもぎを蒸し、椅子の上に座ることでその蒸気を直接デリケートゾーンや全身に当てて施術を受けます。
下記の画像は、よもぎ蒸しを受ける際に座る椅子です。
▼よもぎ蒸しの椅子のイメージ
よもぎ蒸しを受ける際は下着をつけずに、首から下まで全身を覆う大きいガウンを羽織り、上記の画像のような専用の椅子に座ります。
約30〜40分ほどすると、よもぎの蒸気により全身が温まるという仕組みです。
よもぎ蒸しとは何かを理解するために、今お話しした仕組みだけでなく、まずはよもぎ蒸しの歴史や種類、流れ、サウナとの違いなど全体像を理解することが必要です。
それぞれ詳しくお話ししていくので、よもぎ蒸しへの理解を深めていきましょう。
よもぎ蒸しの歴史
ここ数年になって、テレビや雑誌で「よもぎ蒸し」という言葉をよく目にするようになった人もいると思います。
そのため、
「よもぎ蒸しって最近出てきたものなの?」
「流行りの美容だとしたら信頼できるのだろうか」
など、よもぎ蒸しに対して不安要素を抱いている人もいるかもしれません。
ご安心ください。
よもぎ蒸しは古くから女性たちを中心に親しまれてきた健康法で、決して今流行りのものではありません。
よもぎ蒸しは約600年前に韓国で生まれた民間療法です。出産を終えた女性がよもぎ蒸しを行うことでその後の回復力が良好になることから、産後ケアとして広まっていきました。
日本には仏教の伝来と同じ頃に伝わったとされていて、健康法に敏感な人たちの中で広く親しまれている健康法です。
では、よもぎ蒸しを受ける場合にどこに行けば良いのかと言うと、
● エステサロンや整体のオプションメニュー
● 自宅
などの選択肢があります。
後程「6. よもぎ蒸しが受けられる場所3パターン」にて詳しくご説明しますが、初めてよもぎ蒸しを受ける場合は、専門的な説明を受けられる専用サロンかエステサロン、整体で行うのがおすすめです。
よもぎ蒸しの種類
よもぎ蒸しは1種類ではなく、サロンによってさまざまなバリエーションを提供しています。
具体的には、次の2つの要素で分類されます。
②よもぎと一緒に組み合わせるハーブ
自分に合ったよもぎ蒸しを受けるためには、よもぎ蒸しにどんな種類があるかを知っておくことが重要です。
それぞれについてもう少し詳しくお話しますので、ぜひ参考にしてください。
座る椅子の素材
よもぎ蒸しは、使う椅子の素材によって2種類に分けられます。具体的には次の表にある2つです。
【椅子の素材別】よもぎ蒸しの種類 | |
一般的なよもぎ蒸し | 木やプラスチックの座器・壺を使う。座り心地向上のため、座面にクッションを敷くケースもある |
黄土よもぎ蒸し | 黄土座器・黄土壺を使って行う。黄土による遠赤外線効果、殺菌作用が期待でき、黄土の力がよもぎの吸収率を上げてくれる |
一般的には木やプラスチックの素材で作られた椅子を使いますが、黄土で作られた椅子を使うサロンも多いです。
よもぎ蒸しは約30分〜40分もの間座り続ける健康法なので、座る椅子の素材や座る面積の広さ、座り心地はとても重要な要素になります。初めて受ける方は、ヒノキなどの木でできた椅子が座り心地が良くおすすめです。
よもぎ蒸しを受ける際は、サロンで使っている椅子の素材を事前に把握しておきましょう。
よもぎと一緒に組み合わせるハーブ
よもぎ蒸しは、よもぎ単体を蒸す場合と、よもぎと一緒にハーブを蒸す場合があります。
つまりよもぎ蒸しは、一緒に蒸すハーブによって幅広い種類があるということです。蒸すハーブの種類は施術を受けるサロンによって配合が異なるので、自分が求める効果と照らし合わせて選ぶと良いでしょう。
ハーブの効果について代表的なものを挙げると、次の表のようになります。
求める効果 | ハーブの種類 |
美肌になりたい | ● カモミールジャーマン
● ローズヒップ ● ウスベニアオイ ● ハトムギ ● ローズマリー ● ドクダミ ● ビワ |
生理痛を緩和したい | ● カモミールジャーマン
● ローズヒップ ● ラズベリーリーフ ● セージ |
冷え性を緩和したい | ● ジンジャー
● レモングラス |
リラックス効果を高めたい | ● パッションフラワー
● ラベンダー ● カモミールジャーマン ● セージ |
ダイエット効果を得たい | ● フェンネル |
このように求める効果によって使うべきハーブが変わってくるので、自分がどのような効果を得たいかという点や、その日の気分に合わせて好みの種類を選ぶと良いでしょう。
よもぎ蒸しと似ている「モリンガ蒸し」とは?
よもぎ蒸しを調べている人や、よもぎ蒸しのサロンに行くと「モリンガ蒸し」という言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。
モリンガ蒸しは、よもぎ蒸しと同じ方法で行う健康法で、蒸す材料をモリンガに変えたものです。
モリンガは奇跡のスーパーフードとして注目を集めている植物で、90種類以上の豊富な栄養素と46種類以上の抗酸化作用を含んでいます。香りは緑茶に近い様な、やわらかな香りがします。
希少な植物なのでよもぎ蒸しよりも料金が高くなりますが、より高い栄養素を取り入れたい人はモリンガ蒸しも検討してみると良いでしょう。
よもぎ蒸しとモリンガ蒸し、それぞれのおすすめな人は次の通りです。
▼よもぎ蒸しがおすすめな人
● 香りによるリラックス効果を高めたい
● まずは「蒸す」健康法を試したい
▼モリンガ蒸しがおすすめな人
● デトックス効果を重視したい
● 何度かよもぎ蒸しを受けたことがあり、違うものを試したい
よもぎ蒸しの効果については「2.よもぎ蒸しの基本的な効果2つ」で詳しく説明していますので、ぜひそちらもチェックしてください。
よもぎ蒸しの流れ
では、実際によもぎ蒸しはどのような流れで行うのかお話していきましょう。
よもぎ蒸しは次の6ステップで行われます。
よもぎ蒸しの6ステップ
①下着を脱ぎ、ガウンに着替える
②穴の空いたよもぎ蒸し専用の椅子の前方に座り、背中側を温める
③あぐらをかいて蒸気を浴びる
④椅子の後方に座り膝を曲げる(体育座り)
⑤ガウンに顔を入れて、香りを楽しみつつ顔にも蒸気を当てる
⑥40分〜60分ほど経ったら、濡れたタオルで汗を拭く
実際の施術に当たる②〜⑤までは約40分〜60分、自分の体調を見ながら無理をしないように行います。
ただ、準備やカウンセリング、着替え、化粧直しなどを含めると、すべて終わるまでには1時間半程度の所要時間を見ておくと良いでしょう。
また、よもぎ蒸しを受ける際は、次の2つのポイントを押さえましょう。
①リラックスして受ける
②よもぎの蒸気を浴びる際は下から昇ってくる蒸気を全身に添わせることを意識して受ける
以上の2つを意識して行えば、より効果的によもぎ蒸しを受けることができます。
ただ、注意点が1つあります。それは、同じ部位に長時間蒸気を当て続けるのを避けるということです。なぜなら低温火傷の危険性があるためで、5分程度で当てる場所を変えながら行いましょう。
よもぎ蒸しを行う際の低温火傷の危険性については、「4-1.長時間同じ部位に当てると低温火傷の危険がある」でも説明していますので、ぜひそちらもチェックしてください。
そして、よもぎ蒸しを終えた後はたっぷりの汗をかいていますが、できるだけシャワーで流さずにタオルで拭き取るようにしましょう。
なぜなら、よもぎ蒸しで浴びたよもぎの成分が時間をかけて肌から吸収されるため、シャワーで洗い流してしまうのはもったいないことだからです。
タオルで汗を拭き取る際も、できるだけ擦らないように優しく拭き取ります。帰宅後も、その日はボディソープを使用せずに軽くシャワーで洗い流す程度に留めると、よもぎの保湿効果を充分に受けることができますよ。
よもぎ蒸しとサウナの違い
先ほども説明した通り、よもぎ蒸しは首から下をガウンで覆い全身を温める健康法です。
しかし全身を温めて汗をかくと言うと、「サウナと何が違うの?」と思う人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しとサウナは全身を温め発汗を促すという点は同じですが、効果を得る仕組みが異なります。
よもぎ蒸しとサウナの違いを詳しく理解するために、よもぎ蒸しとサウナの違いをまとめた次の表をご覧ください。
▼よもぎ蒸しとサウナの違い
受け方 | 効果 | |
よもぎ蒸し | ● ガウンを着てよもぎやハーブを蒸した蒸気を全身やデリケートゾーンに直接当てる
● 約30〜40分間椅子に座ったまま受ける ● 蒸気はガウンの中だけに充満するので息苦しくない |
● 発汗作用がある
● よもぎやハーブによる薬効成分を直接体内に吸収できる |
サウナ | ● 蒸気で高温になった室内に入り身体を温める
● 約10〜15分ごとにサウナルームと休憩スペースを行き来する |
● 発汗作用がある
● 自律神経を整える |
このように、よもぎ蒸しとサウナでは、受け方と効果に違いが見られます。もう少し具体的に説明しましょう。
よもぎ蒸しは、ガウンを着て全身やデリケートゾーンに直接蒸気を当てることで皮膚や粘膜からよもぎとハーブの薬効を直接体内に吸収できます。
一方、サウナは蒸気で高温になったサウナルームに入ることで全身を温めて発汗を促すことが主な目的です。
よもぎ蒸しもサウナも汗をかくという点は同じですが、よもぎ蒸しは汗をかくだけでなく、よもぎやハーブの薬効を吸収できるという効果がある点が違います。
もう一つの大きな違いは、よもぎ蒸しはサウナのように息苦しくならないという点です。よもぎ蒸しはガウンの中だけに蒸気が充満しているので、顔の部分は通常通り呼吸ができます。
つまり、サウナは「熱さに耐えて汗をかく」という側面がありますが、よもぎ蒸しは「心地よい温度の中でリラックスしながら汗をかける」ものなのです。
よもぎ蒸しの基本的な効果2つ
よもぎ蒸しの基本的な効果は、2つあります。具体的には次の通りです。
①体温が上昇して血行が促進されることによる効果
②よもぎの薬効成分や香りの吸収による効果
それぞれの効果については、具体的にまとめた次の表をご覧ください。
よもぎ蒸しの効果 | |
体温が上昇して血行が促進されることによる効果 | よもぎの薬効成分や香りの吸収による効果 |
● 免疫力向上
● デトックス効果 ● 代謝促進 ● 美肌効果 ● 生理痛緩和 ● 冷え性、低体温の改善 ● 更年期障害の改善 ● 便秘、痔の改善 ● 肩こりの緩和 ● 頭痛の緩和 ● むくみ改善 ● 体質改善 ● 脂肪燃焼効果 |
● リラックス効果
● 不眠症の改善 ● 女性ホルモンを整える効果 ● 抗アレルギー効果 ● 代謝促進 |
この表のように、よもぎ蒸しは生理痛や更年期障害など女性が抱える不調だけではなく、さまざまな症状に効果があります。
よもぎ蒸しと言えば女性のイメージが強く、「女性特有の症状にしか効果がないのでは?」と思っている人も多いかもしれません。
ですが、よもぎ蒸しはデリケートゾーンを温めることで全身の血行が良くなるため、男性にも悩みの多い肩こりや腰痛、痔などにも効果があります。よもぎ蒸しは、男女問わず効果を得られる健康法なのです。
よもぎ蒸しの効果についてもっと詳しく知りたい人は、「よもぎ蒸し 効果」についての記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
3. よもぎ蒸しのメリット3つ
先ほどお話したようによもぎ蒸しではさまざまな効果が期待できますが、得られる効果以外にもよもぎ蒸しには嬉しいメリットがあります。
よもぎ蒸しを受けるメリットは下記の3つがあります。
よもぎ蒸しのメリット3つ
①たっぷり汗をかいて気分爽快になれる
②会話や読書など自由に過ごしながら受けられる
③よもぎの香りでリラックスできる
それぞれについて詳しく説明していきましょう。
たっぷり汗をかいて気分爽快になれる
効果のお話でもあげましたが、よもぎ蒸しには発汗作用があります。
個人差はありますが、開始15分が経過してから徐々に汗をかき、約30分〜40分程度経過した頃にはたっぷりの汗をかくことができるでしょう。
よもぎ蒸しにより汗をかくことは、心身に次のような良い効果を及ぼします。
● 体内の老廃物を排出できる
● 肌が保湿され美肌効果が期待できる
● 自律神経のバランスが整えられリフレッシュできる
このように、よもぎ蒸しを受けることで身体も心もスッキリし気分爽快になれるというメリットがあります。
読書や会話など自由に過ごしながら受けられる
よもぎ蒸しを受けている時は、ガウンの中だけが蒸されている状態です。
よもぎ蒸しを受ける部屋自体には蒸気が充満しないので、呼吸は普通にできますし、本を読んだり音楽を聴く、動画を視聴するなど自由に過ごすことができます。
サロンによっては、2〜3人で一緒に受けられるプランもありますので、会話を楽しみながらよもぎ蒸しを受けられる場合もあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
音楽や動画を楽しむ場合は、イヤホンが必要なサロンが多いため、忘れずに準備してくださいね。
よもぎの香りでリラックスできる
よもぎ蒸しならではのメリットとして、よもぎの香りでリラックスできるという点があります。
よもぎは「ハーブの女王」と称されることもあるほどで、爽やかな香りがアロマとしての需要を高めています。
リラックス効果が期待できるよもぎの香り成分は、主に次の3つがあります。
リラックス効果が期待できるよもぎの香り成分3つ | |
シオネール | 自律神経を整えて脳神経を鎮静化させる働きがあり、リラックス効果や睡眠の質を高める |
βカリオフィレン | PMS(月経前症候群)、マタニティブルーズ、うつなどホルモンバランスに関係する症状を緩和する。不安や怒りを落ち着かせる効果もある |
αツヨン | 爽快感とリラックス効果をもたらす。殺菌力と防腐効果もある |
よもぎ蒸しを受けると、上記の表にあるよもぎの香り成分3つが作用します。
そのためよもぎ蒸し中は香りそのもののいい匂いと、成分による相乗効果によって、リラックスして癒されることができるのです。
よもぎ蒸しのデメリット2つ
先ほども説明した通りよもぎ蒸しはメリットが大きい健康法ですが、少なからずデメリットもあります。
よもぎ蒸しのデメリットは次の2つがあります。
よもぎ蒸しのデメリット2つ |
①長時間同じ部位に当てると低温火傷の危険がある
②自宅で行う場合は準備が大変になる |
よもぎ蒸しを快適に行うためには、事前にデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
2つのデメリットについて詳しくお話していきますので、ぜひ参考にしてください。
長時間同じ部位に当てると低温火傷の危険がある
前にもお話した通り、よもぎ蒸しはよもぎを蒸した蒸気を直接デリケートゾーンに当てるので、長い時間蒸気を当て続けると低温火傷の危険があります。
よもぎは椅子の下に設置した土鍋で煮立たせ、蒸気を出します。よもぎの蒸気が出ている部分は約60度程度で、椅子の上は約41度〜43度です。
そのため、蒸気に触れたからといってすぐに火傷するわけではありませんが、熱いなと感じる前に適度に部位を移動することが重要です。
特にデリケートゾーンは粘膜であるため、他の部位より熱さを感じやすい傾向にあります。その場合は無理をせずに、店舗のスタッフへ声をかけてくださいね。
低温火傷について補足すると、次のようになります。
低温火傷を発症するまでの時間 | |
42度 | 6時間程度 |
50度 | 3分間程度(圧迫した場合) |
参考:日本火傷学会
デリケートゾーンを中心に蒸気を当てようとすると、蒸気が出ている椅子の下の温度が高いゾーンへ無意識に当ててしまいがちですので、気をつけましょう。
このデータを参考にすると、5分程度を目安に小まめに蒸気を当てる部位を変えることがおすすめです。
自宅で行う場合は準備が大変になる
よもぎ蒸しに慣れてきたら、自宅で行いたいという人もいますよね。ただ、自宅でよもぎ蒸しを行う場合は、慣れるまでは準備が大変であることを理解しておく必要があります。
なぜなら自宅でよもぎ蒸しを行う場合、よもぎ蒸しを行う部屋決めやよもぎ蒸しに必要な物を揃えるなど、事前準備をすべて自分でやらなければならないからです。
具体的には、下記のような事前準備が必要です。
● 匂いや蒸気で支障が出ない部屋を準備する
● よもぎ蒸しに必要な土鍋や電気コンロ、椅子、ガウンなどの道具を準備する
● 電気コンロを使う場合はコンセントが近くにある場所にセッティングする
● 足元に防水シートや吸水マットを敷く
● 十分な水分や塩分を準備しておく
● 本やスマートフォンなど、よもぎ蒸しを受けている間のリラックスアイテムを準備する
よもぎ蒸しを自宅で行う場合には、よもぎ蒸しを行う場所決めから道具のセッティング、水分補給やリラックスアイテムの用意など、事前に準備するものがたくさんあるのがお分かりになるかと思います。
しかも、一度よもぎ蒸しを始めたら動くことができませんので、事前準備はぬかりなく行うことが必要です。
よもぎ蒸しがおすすめの方5パターン
よもぎ蒸しは、生理痛や更年期障害など女性特有の症状のほか、腰痛や肩こり、リフレッシュやリラックス効果も期待できることをお話ししてきました。
では次に、どんな人によもぎ蒸しがおすすめなのか、お話していきましょう。
よもぎ蒸しがおすすめの人は次の5パターンです。
よもぎ蒸しがおすすめの方5パターン |
1. 生理痛や生理不順、更年期障害など女性特有の悩みを抱えている
2. 肩こりや腰痛など血行の悪さから不調を抱えている 3. デトックスをしたい 4. 便秘や痔で悩んでいる 5. 体温を上げて免疫力を向上させたい |
それぞれについてもう少し詳しくお話していきます。上記のパターンが自分に当てはまる場合は、ぜひよもぎ蒸しを検討してみてくださいね。
生理痛や生理不順、更年期障害など女性特有の悩みを抱えている
よもぎ蒸しは、女性特有の症状である生理痛や生理不順、PMS(生理前症候群)、更年期障害などの悩みを抱えている人におすすめです。
その理由は、デリケートゾーンを直接よもぎの蒸気で温めることで卵巣の血流を促すことが期待できるからです。
卵巣の血流を促すことが女性特有の悩みに効果がある理由を、もう少し詳しく説明します。
卵巣の冷えは、卵巣の機能を低下させます。卵巣は女性ホルモンを分泌しているため、卵巣の働きが鈍くなるとホルモンバランスが崩れてしまうのです。
女性の身体は絶妙なホルモンバランスによって保たれているので、ホルモンバランスが崩れると生理痛や生理不順、PMS、更年期障害などが引き起こされてしまいます。
つまり、卵巣を温めて血行が良くなることで女性特有の症状の改善が見込めることになり、よもぎ蒸しがその一助になるということです。
肩こりや腰痛など血行の悪さから不調を抱えている
よもぎ蒸しは、血行の悪さが原因で起こる肩こりや腰痛などにも効果があります。
なぜなら、よもぎ蒸しでデリケートゾーンを温めることで全身の血行が良くなり、リンパの流れも良くなるからです。
全身の血行が良くなることで、直接温めていない肩や腰の筋肉もほぐれます。そのため、肩こりや腰痛の改善も期待できるのです。
デトックスをしたい
「たくさん汗をかいてデトックスしたい」という人にも、よもぎ蒸しがおすすめです。
その理由は、よもぎ蒸しでたっぷりの汗をかくことで血行が良くなり、老廃物が排出されやすくなるからです。
このように、たっぷり汗をかくことでむくみの解消が期待できるほか、体温が上がり血行が促進されることで体内の老廃物が排出されやすくなります。
エアコンの使い過ぎや運動不足などで「最近汗をかいていないな」と言う人は、よもぎ蒸しを行うことで本来身体が持っている発汗作用を取り戻しデトックスすることができるでしょう。
5-4. 便秘や痔で悩んでいる
よもぎ蒸しは、「便秘や痔を改善したい」と思っている人にもおすすめです。
よもぎ蒸しでデリケートゾーンを直接温めることで、肛門周りの血行も良くすることができるからです。
肛門周りの血行が良くなることで筋肉が柔らぎ、便秘や痔を緩和する働きが期待できます。更によもぎには殺菌作用もありますので、肛門周りを清潔に保つこともできます。
そのため、よもぎ蒸しは便秘や痔で悩んでいる人におすすめです。
体温を上げて免疫力を向上させたい
よもぎ蒸しは、低体温で悩んでいる人や免疫力を向上させたい人にもおすすめです。
よもぎ蒸しを行うと、よもぎ蒸しを行っている最中に一時的に体温が平均2度程度上がります。
免疫細胞が正常に働ける温度は36.5度で、体温が1度上がると免疫力が最大5〜6倍も上がります。
(参考:谷真由美, 『よもぎ蒸し温活で膣から美人: ポカポカ子宮で体、ととのう。』, 合同フォレスト株式会社, 2022年, P29)
ただ、よもぎ蒸しを1回受けただけでは、一時的に上がった体温が施術後3時間程度で平熱に戻ります。そのため、免疫力を向上させたい場合は継続してよもぎ蒸しを行うようにしましょう。
よもぎ蒸しが受けられる場所3パターン
ここまでのお話を聞いて、「よもぎ蒸しを受けてみたい!」と感じた人も多いのではないでしょうか。
そこで、よもぎ蒸しが受けられる場所についてお話していきます。
よもぎ蒸しが受けられる場所は、次の3パターンです。
①よもぎ蒸し専用サロン
②エステサロンや整体のオプションメニュー
③自宅
どの場所を選ぶかについては、それぞれの特徴を事前に把握して決めると良いでしょう。
それでは、よもぎ蒸しを受けられる3つの場所について、特徴を詳しくお話していきます。
ぜひ、よもぎ蒸しの場所選びの参考にしてください。
よもぎ蒸し専用サロン
初めてよもぎ蒸しを受ける場合に一番おすすめなのが、よもぎ蒸しの専用サロンです。
よもぎ蒸しの専用サロンにはよもぎ蒸しの専門知識を持ったスタッフが常駐していることがほとんどですし、よもぎの産地やハーブの種類、よもぎ専用椅子などにこだわっていることが多いです。また、開始前に丁寧なカウンセリングを実施し、あなたの悩みに応じた適切なアドバイスやよもぎを選んでくれます。
さらに、広い個室やシャワールーム、アメニティが充実していることもあり、快適によもぎ蒸しを受けることができるでしょう。
道具やアメニティが揃っているので、持ち物も最小限で済みます。詳しくはサロンによって異なりますが、おおよそ必要なのは次の通りです。
- 汗を拭くタオル
- 飲み物
- 髪をまとめるゴムやヘアバンド
- 化粧直しに必要なもの(化粧水、乳液、メイク用品など)
特に注意してほしいこととして、よもぎ蒸しを始めると場所を移動することができなくなるため、髪が長い方はよもぎ蒸し開始前にヘアゴムで結んでおくことがおすすめです。さらに、たっぷりの汗によりヘアクリップだとすぐに髪が解けてしまうため、ヘアゴムの持参は必須です。
また、よもぎ蒸し専用サロンを選ぶ際は次の9つのポイントを参考に選びましょう。
よもぎ蒸し専用サロンを選ぶポイント9つ
①衛生管理が行き届いているか
②インテリアや照明が自分好みでリラックスできる空間であるか
③専門知識を持ったスタッフがいるか
④妊活や美肌、ダイエットなど自分の目的に合っているか
⑤カウンセリング体制があるか
⑥よもぎやハーブの生産地、設備の素材などにこだわりがあるか
⑦口コミは良いか
⑧シャワールームやアメニティは充実しているか
⑨価格は相場か(30分〜60分で3,000円〜6,000円程度)
よもぎ蒸し専用サロンは、それぞれよもぎの種類や施術方法、設備などにこだわっています。数ある中から自分に合ったサロンを選ぶために、上記の9つのポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
6-2. エステサロンや整体のオプションメニュー
よもぎ蒸しは、専用サロン以外でも受けることができます。エステサロンや整体で、オプションメニューとしてよもぎ蒸しを取り扱っているところも増えてきているからです。
もしあなたが、普段エステサロンや整体に通っているのでしたら、オプションでよもぎ蒸しを受けられるかどうか確認してみてください。
よもぎ蒸しで血行が良くなった状態でマッサージやパックを行えば、通常の状態よりも高いエステや整体の効果を期待できるでしょう。
何より、新しいサロンを探すよりもスムーズで、スタッフや設備にも慣れ親しんでいるのでリラックスして受けることができます。
6-3. 自宅
よもぎ蒸しが受けられる場所として、自宅という選択肢もあります。自宅であればサロンに通う手間を省けるので、いつでも気軽によもぎ蒸しを行うことができます。
その上、最初に椅子や土鍋、ガウンなどの道具を購入してしまえばあとは毎回使うよもぎ代だけで済むので経済的です。
ただ、よもぎ蒸しを自宅で行うのは施術に慣れてきてからにしましょう。よもぎ蒸しが初めての人や慣れていない人は、専用サロンがおすすめです。
なぜなら、「4-2.自宅で行う場合は準備が大変になる」でも説明した通り、よもぎ蒸しを自宅で行う場合は自分で準備するものが多く、大変だからです。
よもぎ蒸しそのものに慣れていない状態だと、準備するだけでも疲れてしまい、リラックスどころか余計に疲労やストレスを感じてしまうかもしれません。
専用サロンには専門知識に長けたスタッフがいるので、よもぎ蒸しの効果や流れ、やり方を丁寧に説明してくれます。それだけでなく、あなたの体調や悩みに合ったハーブのブレンドをカウンセリングしてくれます。
よもぎ蒸しを安心して受けるためにも、最初は専用サロンから受けるのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?よもぎ蒸しとは何か、歴史や流れ、メリットデメリット、おすすめな人などについてお話してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎よもぎ蒸しとは
よもぎの蒸気をデリケートゾーンの粘膜や毛穴から直接吸収させる健康法。
約600年前に韓国で生まれた民間療法で、日本には仏教の伝来と同じ頃に伝わった
◎よもぎ蒸しは大きく2つの要素で分けられる
①座る椅子の素材
②よもぎと一緒に組み合わせるハーブの種類
◎よもぎ蒸しの流れは全部で6ステップ
①下着を取り、ガウンに着替える
②穴の空いたよもぎ蒸し専用の椅子の前方に座り、背中側を温める
③あぐらをかいて蒸気を浴びる
④椅子の後方に座り膝を曲げる
⑤ガウンに顔を入れて、香りを楽しみつつ顔にも蒸気を当てる
⑥40分〜60分ほど経ったら、濡れたタオルで汗を拭く
◎よもぎ蒸しとサウナの違いは次の通り
①よもぎ蒸しはよもぎの蒸気を直接デリケートゾーンに当てて身体を温め、よもぎの薬効を得られる
②サウナは蒸気で充満したサウナルームで身体全体を温める
◎よもぎ蒸しの基本的な効果は2つ
①体温が上昇して血行が促進されることによる効果
②よもぎの薬効成分や香りの吸収による効果
◎よもぎ蒸しのメリットは3つ
①たっぷり汗をかけるので気分爽快になれる
②会話や読書など自由に過ごしながら受けられる
③よもぎの香りでリラックスできる
◎よもぎ蒸しのデメリットは2つ
①長時間同じ部位に当てると低温火傷の危険がある
②自宅で行う場合は準備が大変になる
◎よもぎ蒸しがおすすめな方は次の5つ
①生理痛や生理不順、更年期障害など女性特有の悩みを抱えている
②肩こりや腰痛など血行の悪さから不調を抱えている
③デトックスをしたい
④便秘や痔で悩んでいる
⑤体温を上げて免疫力を向上させたい
◎よもぎ蒸しが受けられる場所は次の3つ
①よもぎ蒸し専用サロン
②エステサロンか整体のオプションメニュー
③自宅
以上になります。
この記事をお読みになって「よもぎ蒸しが自分に合っていそう」「よもぎ蒸しをやってみたい!」と思った人は、ぜひよもぎ蒸しに挑戦してみてくださいね。