よもぎ蒸しは人によっては危険!噂も含めて実際の危険性を徹底検証
「よもぎ蒸しに危険性があるって本当?」
「よもぎ蒸しの危険性を具体的に知りたい」
インターネットでよもぎ蒸しを調べていると、危険性に関する記事を目にすることも、あるのではないでしょうか。
よもぎ蒸しを受けたいと思っている人にとって、よもぎ蒸しが危険かどうかは、とても気になるポイントですよね。
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しにも危険性はあります。
ただ、危険だと言われているものの中には、絶対に受けるべきではない危険なケースと、実際は危険ではないケースがあります。それぞれについて、詳しく理解することが大切です。
まず、よもぎ蒸しを絶対に受けるべきではない危険なケースは、次の4つです。
よもぎ蒸しを絶対に受けるべきでない危険なケース4つ
①妊娠中の人
②キク科アレルギーの人
③心臓病・高血圧の人
④生理中の人
上記の4つのケースに当てはまる方は、よもぎ蒸しを受けることで重大なトラブルを引き起こしかねないので、よもぎ蒸しを受けないようにしましょう。
次に、巷で「危険では?」と言われているものの、実際は安全なよもぎ蒸しの噂は、次の5つです。
噂となっているよもぎ蒸しの危険性5つ
①火傷の危険性
②体調不良になる危険性
③海外産よもぎの危険性
④椅子の種類による危険性
⑤熱中症の危険性
上記の噂されている5つの危険性は、実際には安全なものです。よもぎ蒸しは、正しい方法で受ければ安全な健康法なのです。
安全によもぎ蒸しを楽しむためにも、まずはあなたがよもぎ蒸しを受けても危険がないか、知りましょう。よもぎ蒸しを受ける場合は、正しい受け方を事前に把握しておくことが重要です。
そこでこの記事では、次の2つのポイントについて、徹底的に解説していきます。
▼この記事のポイント
◎よもぎ蒸しを絶対に受けてはいけない危険なケース4つ
◎実際には危険ではないよもぎ蒸しの噂5つ
この記事を最後までお読みになれば、よもぎ蒸しの危険性について正しく理解し、不安が解消されます。あなたがよもぎ蒸しを受ける際も、安心した状態で、リラックスして受けることができるでしょう。
この記事が、よもぎ蒸しの危険性に不安を感じている、あなたのお役に立てれば幸いです。
1. よもぎ蒸しを絶対に受けてはいけない危険なケース4つ
冒頭でもお話しした通り、よもぎ蒸しには注意すべき危険性があります。
具体的には次の4つのケースです。
● 妊娠中の方
● キク科アレルギーの方
● 高血圧・心臓病の方
● 生理中の方
上記4つのケースに当てはまる方は、よもぎ蒸しを受けることができません。
もし知らずによもぎ蒸しを受けてしまうと重篤な症状が出てしまう危険があるため、特に注意が必要です。
4つのケースに当てはまる方が、よもぎ蒸しを受けると危険な理由を詳しく説明します。是非ご参考ください。
妊娠中の方
まず、妊娠中の方はよもぎ蒸しを受けるべきではありません。よもぎ蒸しを受けることで、次の2つの危険性があるからです。
● 施術中に体調が急変する危険性がある
● よもぎやハーブの一部に子宮収縮作用がある
ひとつずつ説明します。
施術中に体調が急変する危険性がある
妊娠中に急激に体温を上げたり極端に発汗を促すことは、母体と胎児、両方に大きな危険を招きます。
なぜなら妊娠中は通常時よりも負担を受けやすいため、体調が変わりやすいからです。妊娠中の方がよもぎ蒸しを受けると起こるかもしれない危険な病状は、下記の3つです。
● 予想以上に汗をかき脱水症状になる
● 体温の上昇により血行が良くなり過ぎて母体と胎児に過度な負担がかかる
● 妊娠を機によもぎアレルギーを発症し、気づかずにアナフィラキシーショックを起こす
特に妊娠初期や後期は母体が非常に繊細なので、体調を崩すことで流産や早産のリスクを招いてしまう可能性があります。
お腹の赤ちゃんを大切に守るためにも、妊娠中はよもぎ蒸しを受けることは避けましょう。
よもぎやハーブの一部に子宮収縮作用がある
よもぎ蒸しを妊娠中に行うと危険な理由の2つめは、よもぎ蒸しで使用するよもぎやハーブに「子宮収縮作用がある成分」が含まれていることです。
子宮収縮作用が働くと、子宮が赤ちゃんを押し出そうとしてしまうので、流産や早産を招く危険性が高まります。
よもぎとハーブの子宮収縮作用がある成分を、下記の表に記載しました。ご覧ください。
よもぎとハーブの子宮収縮作用がある成分 | |
よもぎ | ● ツヨン |
ハーブ | ● ローズマリー |
● ハトムギ | |
● ジャスミン | |
● レモングラス |
上記の表に記載したとおり、よもぎに含まれる精油成分「ツヨン」という成分には子宮収縮作用があります。さらによもぎと一緒にハーブを使う場合は、そのハーブの種類によっても子宮収縮作用があるのです。
よもぎやハーブの成分を摂取することは、流産のリスクがあります。繰り返しになりますが、妊娠中によもぎ蒸しを受けることは絶対に避けましょう。
どうしても受けたい方は安定期の妊娠中期なら可能な場合もある
妊娠中にどうしてもよもぎ蒸しを受けたいのであれば、安定期に入った妊娠中期なら可能な場合もあります。
ただし、母体が健康で短い時間で受ける場合に限ります。
妊娠中期でも、持病の有無や体調により、よもぎ蒸しを受けてはいけないケースもあります。妊娠している人がよもぎ蒸しを受けられるかどうかは個人差がありますので、必ず医師に相談することが必要です。
キク科アレルギーの方
よもぎ蒸しで使用する「よもぎ」は、キク科の多年草です。
そのため、キク科アレルギーを持っている方はよもぎ蒸しを受けると、アレルギー症状が強まる危険性があります。
キク科植物の代表はよもぎとブタクサです。
▼よもぎ
▼ブタクサ
キク科アレルギーはよもぎだけではないので、次のケースに当てはまる方は注意が必要です。
● 「よもぎアレルギー」「ブタクサアレルギー」などと指摘されたことがある
● よもぎやブタクサ花粉が飛ぶ秋頃に、河川敷の草むらなどで鼻水やくしゃみが止まらなかった
花粉症のアレルギー症状が出ると、鼻水や鼻詰まり、くしゃみなどが見られますが、キク科の場合はさらに喉の痛みや咳を発症する場合もあります
特に元々キク科アレルギーをお持ちの方は、よもぎ蒸しでさらに悪化する可能性があります。
なぜならよもぎ蒸しは口や鼻、粘膜から全身でよもぎの成分をたくさん吸収することになるからです。河原でよもぎの花粉を少し吸うことと比べ、大量に成分を吸収することでひどい症状が出てしまうかもしれません。
キク科アレルギーでなくても、植物アレルギーがある方は十分に注意しましょう。アレルギーはそれまで症状がなくても、ある日突然発症することがあります。
「自分はスギ花粉のアレルギーだから大丈夫」と油断せず、花粉症の既往歴がある場合は最初は短時間から始めるか、事前にアレルギー検査を受けてからよもぎ蒸しを受けると安心です。
花粉症アレルギー検査を受けられる場所と費用相場について
「自分はキク科アレルギーかもしれないから事前にアレルギー検査を受けておきたい」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、花粉症のアレルギー検査を受けられる場所や費用について、説明します。花粉症のアレルギー検査が受けられるのは、次の4つです。
● 呼吸器内科
● 耳鼻咽喉科
● 内科
● アレルギー科
花粉症のアレルギー検査は、多くが血液検査で行われます。ですが中には、
● 皮膚の表面を少し引っ掻いて花粉と反応させる「皮膚反応検査」
● 花粉を染み込ませた紙を鼻の粘膜に貼り付けて反応をテストする「鼻粘膜誘発テスト」
など、採血以外の方法で、検査できる場合もあります。
採血が苦手な方もいらっしゃると思いますので、検査方法については受診する病院に確認しておくと良いでしょう。
また、花粉症のアレルギー検査の相場は、保険適用で3割負担になった場合で約5,000円程度です。保険が適用になるのは、花粉症の症状があり、治療が必要だと診断された場合です。受診前に確認してみてくださいね。
高血圧・心臓病の方
高血圧や心臓病などの血管や心臓に疾患を抱えている方は、よもぎ蒸しを受けることで症状が悪化したり、最悪の場合命を脅かす重篤な状態になる危険性が高いです。
よもぎ蒸しを受けると身体が温められ、一時的に血管が拡張し、心臓や血管に負担がかかるからです。
心臓や血管に負担がかかることで、動脈硬化や心筋梗塞を招く危険性もあるため、高血圧や心臓病の方はよもぎ蒸しを受けないようにしましょう。
高血圧や心臓病で通院している方はもちろん、「血圧が高めだな」という自覚程度の場合でも十分に危険性を理解しておかなければなりません。
生理中の方
生理中によもぎ蒸しを受けることは、次の2つの理由によって避けなければなりません。
● 生理中によもぎ蒸しを受けると貧血になりやすい
● 生理中はデリケートゾーンが敏感なので感染症を引き起こしやすい
よもぎ蒸しは体温を上げ血行を促進させるので、血の巡りが良くなり経血も増えてしまいます。経血には鉄分が含まれていますので、経血が増加すると貧血になりやすいのです。
加えて、生理中は体調に変化が起きやすく、予想外の体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
特にデリケートゾーンが普段よりも敏感になっているので、感染症には気をつけなければなりません。例え消毒をしていたとしても、不特定多数の人が利用する場所には行かない方が安心です。
生理4日目以降で経血が少ない場合は受けられることもある
生理4日目以降で経血量が少ない場合は、サロン側で受け入れ可能な場合のみ、よもぎ蒸しを受けることができます。
よもぎ蒸しが生理中に受けられない理由や、受けられる場合についてさらに詳しく知りたい方は、「よもぎ蒸し 生理中」の記事もぜひ参考にしてくださいね。
噂となっているよもぎ蒸しの危険性5つを徹底検証!
「1.よもぎ蒸しを絶対に受けてはいけない危険なケース4つ」にてご説明した4つの危険性以外にも、よもぎ蒸しには巷で「危険かも?」と噂されていることがあります。
具体的には次の5つが挙げられます。皆さんも、目にしたことがあるのではないでしょうか。
1. 火傷の危険性
2. 体調不良になる危険性
3. 海外産よもぎの危険性
4. 椅子の種類による危険性
5. 熱中症の危険性
これら5つの危険性は、誤解であったり、正しい方法で受ければ起こらないことです。
それぞれの危険性について、SNSでの不安な声と合わせ、検証結果を詳しく説明していきます。よもぎ蒸しの危険性を回避し、安全によもぎ蒸しを受けるために是非お役立てください。
火傷の危険性
よもぎ蒸しはよもぎを蒸した蒸気を直接デリケートゾーンに当てるため、「よもぎ蒸しの蒸気で火傷するのでは?」という危険性を感じる方も多いでしょう。
SNSでも次のような声が掲載されています。
よもぎ蒸し初体験
あっっついんですけど!?火傷しないコレ!?
弱めてもらったけど熱い…— 🍇あゆみるく🍇 (@yuyayuyayumi) February 7, 2022
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しは5分程度を目安に小まめに体勢を変えれば、火傷の危険はありません。
なぜなら、よもぎの蒸気が出ている部分は約60度程度で、椅子の上は約41度〜43度ですが、温度による低温火傷の心配はほとんどないからです。
デリケートゾーンに直接当たる部分は椅子の上の温度になりますので、約41度〜43度の蒸気を当て続けることになります。低温火傷をする温度と時間については、次のデータを参照してください。
低温火傷を発症するまでの時間 | |
42度 | 6時間程度 |
50度 | 3分間程度(圧迫した場合) |
参考:日本火傷学会
上記のデータを参考にすると、仮に50度の温度のものを3分間圧迫して接触させた場合低温火傷を発症します。ですが、よもぎ蒸しの場合は蒸気が約41度〜43度なので、3分程度では低温火傷をする危険はありません。
ただ、デリケートゾーンは粘膜であるため、他の部位より熱さを感じやすく「火傷するかもしれない」と感じやすい傾向にあります。
妊活目的で同じ部位に当て続けたりすると、熱さが辛いと感じるかもしれません。その際は、無理せずにサロンスタッフへ声を掛けましょう。
また、よもぎ蒸しを受ける時に、変える体勢のバリエーションは次の通りです。
①あぐら
②椅子の上で体育座り
③前方に座って背中側に蒸気を当てる
同じ部位に蒸気を当て続けないように注意しながら受ければ、よもぎ蒸しの蒸気で火傷をすることは避けられます。是非ご参考くださいね。
【検証結果】
5分程度を目安に小まめに体勢を変えれば火傷はしない!
体調不良の危険性
よもぎ蒸しを受けた後に、体調不良が起こることがあります。SNSでは次のような声が見られます。
久しぶりによもぎ蒸し。
3ヶ月ぶり。
すごくだるい。
サロンで体調を聞かれ、最近、頭が痛くなることが多い、と伝えたら、そういう人が、とても多いのだそうだ。— chame café (@chamecafe) June 5, 2020
上記の声にあるような、よもぎ蒸しの直後や翌日に現れる体調不良は、ほとんどが一時的なものです。
よもぎ蒸しで全身の血行が良くなり、身体が毒素を排出しようとする過程の一環で起こるものなので、心配ありません。
よもぎ蒸し後の体調不良でよく見られる症状を8つ紹介しましょう。
▼よもぎ蒸し後に見られる可能性がある主な体調不良8つ
● 身体のだるさ
● 吐き気
● 頭痛
● 腰痛
● 筋肉の痛み
● 眠気
● 便秘
● 下痢
上記の病状は、よもぎ蒸しを受ける時の体調によって、特に疲労が溜まっている場合に体調不良が起きてしまうことがあるのです。
施術直後から3日程度で治まるようであれば、心配ありません。また、毎回起こるわけではないので、ご安心くださいね。
体調の変化は個人差があるため、「このくらいなら大丈夫」という目安は出しにくいものです。少しでも異変を感じて不安になった方は、速やかに医療機関を受診しましょう。
体調変化はマッサージやエステでも起こる
先程ご説明した体調不良は、よもぎ蒸しだけでなく、マッサージやエステでもよく起こります。
例えば、
● リンパマッサージに行った次の日にニキビが出た
● マッサージを受けたら数日身体がだるかった
というような経験や体験談を聞いたことがないでしょうか。
このような一時的な体調不良は施術前の身体が弱っている時ほど出やすくなりますが、長くても3日程度で症状が落ち着きます。
ただ、次のような場合は一時的な症状ではない可能性があります。
●3日以上症状が治らない
●日に日に症状が重くなっていく
「何かいつもと変だな」と思ったら、速やかに病院を受診しましょう。
【検証結果】
よもぎ蒸し後の体調不良は一時的なものであることがほとんどなので問題ない!
海外産よもぎの危険性
よもぎ蒸しは韓国で発祥した健康法のため、本場韓国産のよもぎを使ってよもぎ蒸しを行うサロンも多くあります。
よもぎの王様と呼ばれる「サジャバルよもぎ」は韓国の江華島でしか採れない希少な種類で効果も高く、サジャバルよもぎを始めとした海外産の珍しい品種を使用するサロンも多くあります。
ですが、海外産のよもぎだと、下記の口コミのように安全面に関する不安を感じる方も多いですよね。
よもぎ蒸し、きっと私たちのツアーに入ってたお店が良くなかったとかだけかもですが😓
カタツムリとかも流行りましたよね✨
美容と食はたまに海外や地方差で、ドッキドッキ、ウワァ🙈なものがあるので、冒険できない私は本当に駄目ですね〜😓— ふんふん丸 (@jupposensei) August 13, 2022
よもぎの産地や種類に関しては、国内で正規に輸入されて流通しているものは安全です。
日本国内で正規に流通している医薬品、化粧品や医療機器などは、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性及び安全性の確認がなされています。
そのため、正規のルートをたどって厚生労働省の許可を得たものは危険性がありませんので、ご安心くださいね。
個人輸入は要注意!
個人輸入の場合は注意が必要です。
なぜなら、海外と日本では、使用しても良い農薬の種類や量に違いがあるからです。海外では使用に問題がなくても、日本では危険だと見なされる場合があるので注意しましょう。
気になるサロンが海外産のよもぎを使用している場合は、正規で輸入されたものなのかを確認しましょう。
【検証結果】
国内で正規に輸入され流通しているものは安全!
椅子の種類による危険性
よもぎ蒸しは椅子の下でよもぎを蒸すため、可燃性のプラスチックや木の椅子は危険ではないかと考える人もいます。
例えば、SNSでは次のような声が見られます。
NO MORE 経皮毒
よもぎ蒸しの椅子の材料をチェックしないと危険なんです— よもぎの女王、タニ子 よもぎ温熱セラピー協会代表 (@yogionnetu) October 28, 2022
結論からお伝えすると、プラスチックも木の素材の椅子も、よもぎ蒸しを行うのに危険はありません。
それぞれの理由について、説明していきましょう。
プラスチックの椅子の危険性
プラスチックの椅子が危険なのではと考える人の多くは、「よもぎ蒸しの熱でプラスチックが溶けて有害物質が出るのでは?」と考えているのではないでしょうか。
プラスチックの椅子には危険性がないことは、次の2つの根拠から証明できます。
● プラスチックの耐熱温度は90度〜140度なのでよもぎ蒸しの蒸気では溶けない
● 仮に溶けたとしてもプラスチック単独では有害ガスは出ない
よもぎ蒸しのプラスチック椅子の素材は耐熱温度が高いポリプロピレンを使用していることが多くあります。
下記の表のように、耐熱温度は100度〜140度です。
プラスチックの素材 | 常用耐熱温度 |
ポリプロピレン(PP) | 100度〜140度 |
ポリカーボネート(PC) | 120度〜130度 |
高密度ポリエチレン(HDPE) | 90度〜110度 |
よもぎ蒸しの蒸気は蒸気が出ている部分でも約60度なので、プラスチックが溶ける心配はありません。
また、仮に溶けたとしても、プラスチック単独では有害ガスは出ません。万が一、直接電気コンロに触れるなど何かのトラブルで燃えてしまった場合でも、有害ガスは出ないので安心してください。
なぜなら、プラスチック単体が燃えた時に発生するのは、二酸化炭素と水、熱のみだからです。
「プラスチックを燃やすとダイオキシンが出るのでは?」とご心配な方もいらっしゃると思いますが、ダイオキシンはプラスチックと他のものが一緒に燃えた時に発生するので、プラスチック単体では出ません。
よもぎ蒸しでプラスチックの椅子が燃える危険性は、耐熱温度が高いため、ありません。万が一燃えたとしても、プラスチック単体で燃える分には健康に害はありませんので、安心してくださいね。
木の椅子の危険性
「よもぎ蒸しで木の椅子を使うと接着剤や建材からホルムアルデヒドが発生するのでは?」と心配する声が多く聞かれます。
▼ホルムアルデヒドとは
ヒトの粘膜を刺激する化学物質のこと。
涙や鼻水、のどの痛み、咳を発症し、シックハウス症候群の原因になる
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しで健康被害が出る程のホルムアルデヒドが発生することはありません。
ホルムアルデヒドが全く出ないわけではなく、ほんの微量が放出される可能性はあります。ただ、よもぎ蒸しを行うのは30分〜40分程度の短時間なので、健康被害が出ることはありません。
よもぎ蒸しの椅子も、接着剤を極力抑えるなど健康に考慮して作られていることが多いので、心配はいりません。
【検証結果】
椅子の素材は危険因子にはならない!
熱中症の危険性
よもぎ蒸しは、個人差があるものの、開始後10〜15分程度で顔からダラダラと出てくるほど大量の汗をかきます。
その量はサウナと同程度の量なので、「熱中症になるのでは?」と心配する方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、よもぎ蒸しは十分な水分補給を行えば熱中症の危険性を抑えられます。
よもぎ蒸しの際の水分補給の目安は次の通りです。
● よもぎ蒸しの前にコップ1杯
● よもぎ蒸しの施術中に500ml程度
● よもぎ蒸し終了後にコップ1杯
水分補給には冷たい水を避け、常温の水か白湯を選びましょう。サロンによってはよもぎ茶を出してくれることもあります。
そして、汗をかくと水分と一緒に身体のミネラルも排出されてしまうので、ミネラル補給も必要です。スポーツドリンクや塩分タブレットなどを摂取すると良いでしょう。
水分補給をするタイミングは、「喉が乾いたと感じる前」が鉄則です。身体が「水分が足りない」というサインを出してからでは遅いので、まだ喉が乾いていないと思っても小まめに水分を摂るようにしてください。
ただ、水分補給をしていても次のような症状が見られた場合は注意が必要です。
● ふらふらする
● 気持ち悪い
● 頭が痛い
これらは熱中症の症状なので、もしよもぎ蒸しの最中にこのような症状が出たら、すぐにスタッフに相談しましょう。
【検証結果】
十分に水分補給を行えば危険性はない!
よもぎ蒸しは正しく受ければ危険性は限りなく低い
ここまでのお話しでお分かりのとおり、よもぎ蒸しは絶対に受けてはいけないケース以外は、正しく受ければ安全な健康法です。
正しく受けるためには、よもぎ蒸しの手順を守り、自身の体調とよく相談することが必要になります。
そのために大事なのが、最初はサロンで受けることです。よもぎ蒸しをサロンで受けるメリットは次の3つです。
● よもぎ蒸しの専門知識を持ったスタッフが常駐している
● 開始前に丁寧なカウンセリングを実施し、適切なアドバイスをしてくれる
● よもぎ蒸しを受けている間や終了後に、体調不良や不安があってもすぐ相談できる
よもぎ蒸しサロンには専門知識を持ったスタッフがいるため、何か危険を感じてもすぐに相談できるのです。
初めてよもぎ蒸しサロンでよもぎ蒸しを受けるには、1回3,000円〜6,000円程度の費用がかかります。ですが、何度か受けてみて体調や受け方に不安がなければ、費用を抑えて自宅でよもぎ蒸しを行うこともできます。
最初は、サロンでよもぎ蒸しを受けてみて、自分に合うか確かめることがおすすめです。
よもぎ蒸し専用サロンを選ぶポイント9つ
よもぎ蒸しを初めて受ける時の、よもぎ蒸し専用サロンを選ぶ際のポイントは次の9つです。
1. 衛生管理が行き届いている
2. インテリアや照明が自分好みでリラックスできる
3. 専門知識を持ったスタッフがいる
4. 妊活や美肌、ダイエットなど自分の目的に合っている
5. カウンセリング体制がある
6. よもぎやハーブの生産地、設備の素材などにこだわりがある
7. 口コミが良い
8. シャワールームやアメニティが充実している
9. 価格が相場である(30分〜60分で3,000円〜6,000円程度)
よもぎ蒸し専用サロンは、それぞれよもぎの種類や施術方法、設備などにこだわっています。
数あるサロンの中から自分に合ったサロンを選ぶために、上記の9つのポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
よもぎ蒸しは危険性より効果の方が大きい
よもぎ蒸しは危険性より効果の方が大きく、「危険かもしれない」と不安に感じて受けずにいるのはもったいないほどです。
よもぎ蒸しにはどんな効果があるのかと言うと、主に2つの効果があります。
● 体温上昇による効果
● よもぎの成分・香りによる効果
上記2つの効果を更に分類すると、全部で13の効果があります。
よもぎ蒸しの効果13つ | |
体温上昇による効果 | ● 免疫力向上
● ダイエット効果 ● デトックス効果 ● 代謝促進による美肌、美髪効果 ● 生理痛、生理不順の改善 ● 妊活 ● 便秘や痔の改善 ● 肩こりや腰痛の緩和 ● 更年期障害の改善 |
よもぎの成分・香りによる効果 | ● アトピー性皮膚炎の改善
● リラックス効果 ● 女性ホルモンを整える効果 ● 美肌効果 |
よもぎ蒸しの効果は女性特有の悩みの改善からデトックス、肩こり解消などさまざまで、男女問わず恩恵を受けることができるのです。
よもぎ蒸しの効果についてさらに知りたい人は、「よもぎ蒸し 効果」の記事に詳しい解説がありますのでぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?よもぎ蒸しの危険性について、要注意な危険性と本当は危険ではないものについて詳しく説明して来ました。
最後に、この記事を簡単にまとめます。
◎よもぎ蒸しを絶対に受けてはいけない危険なケースは下記の4つです。
● 妊娠中の方
● キク科アレルギーの方
● 高血圧・心臓病の方
● 生理中の方
◎噂されている、よもぎ蒸しの危険性5つを徹底検証しました。
①よもぎ蒸しの蒸気で火傷するのではないか
→5分程度を目安に小まめに体勢を変えれば火傷はしない
②よもぎ蒸しを受けた後に体調不良が起こることがある
→よもぎ蒸し後の体調不良は一時的なものであることがほとんど!
③海外産のよもぎは危険なのではないか
→国内で正規に輸入され流通しているものは安全!
④プラスチックと木の椅子は危険なのではないか
→椅子の素材は危険因子にはならない!
⑤よもぎ蒸しは熱中症を引き起こす可能性がある
→十分に水分補給を行えば危険性はない!
◎よもぎ蒸しは正しく受ければ危険性は限りなく低いです。
最初はサロンで受けて、専門知識を持ったスタッフに相談しながら始めると良いでしょう。
◎よもぎ蒸しは危険性より効果の方が大きいです。
● よもぎ蒸しが本当に危険な人以外は、よもぎ蒸しで受けられる効果の方が大きい
● よもぎ蒸しには体温上昇による効果とよもぎの成分による効果があり、免疫力向上や女性特有の症状の改善、美容などに効果が期待できる
以上になります。
この記事を読んで、よもぎ蒸しを受けても問題ない方は、是非安心してよもぎ蒸しに挑戦してみてくださいね。